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イベントレポート

「Fate/Grand Order Fes. 2017 ~2nd Anniversary~」イベントレポート
公開まであと77日!
劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」スペシャルステージ

出演:杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、中田譲治

「Fate/Grand Order Fes. 2017」にメインキャスト勢ぞろい
士郎と桜とセイバー、言峰が語る[Heaven's Feel]の見どころとは?

「カルデアのマスター諸君、Fate/Grand Order 2周年イベントにようこそ。フェスは楽しんでいるかな? フフフ、結構。これから始まるのは、10月14日公開、10月14日公開、大事なことなので二度言いました。劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」のスペシャルステージだ。さあ諸君――盛り上がる準備は出来ているか?良かろう。では開幕といこう。心ゆくくまで楽しんでいってくれたまえ」。
 「Fate/Grand Order Fes. 2017」の会場となった幕張メッセで大歓声が上がる。言峰綺礼神父いや、中田譲治のナレーションとともに[Heaven's Feel]のイベントは始まった。続いて司会の呼び込みとともにキャスト陣が登壇する。
「体は剣で出来ている、衛宮士郎役の杉山紀彰です。今日はよろしくお願いいたします」
「おはようございます、先輩!間桐 桜役の下屋則子です」
「問おう、貴方が私のマスターか。セイバー役の川澄綾子です」
「喜べ少年少女たちよ。そして元少年少女たちよ。中田譲治です」
 キャスト陣は、名セリフとともに挨拶。会場はさらなる大きな歓声に包まれた。
「すごいですね、ステージから一番後ろにいらしている方が見えないくらいの盛り上がりですね。集まってくださってありがとうございます!」と杉山さん。会場の着席スペースは満員、立ち見スペースもぎっしりだ。
 まずは[Heaven's Feel]」の内容についてキャスト陣が語り合う、最初のコーナー「Heaven's Talk」から。これはキャストのみなさんがそれぞれ完成を楽しみにしているシーンを順番に挙げていくというコーナー。すでに第1章のアフレコが終わっているため、みなさんの思い入れもひとしお。第1章の内容を予感させる興味深いシーンが挙がった。

●中田譲治:ランサーの戦闘シーン
「いろいろ印象的なシーンがあって迷ったんです。桜ちゃんのEカップという案も出したのですが却下されたので(笑)。みなさんもよくご存じの通り、「Fate」シリーズのランサーと言えば不憫な男。まあ、ボク(言峰)にも責任の一端があるんですけども(笑)。今回みなさんランサーがどんな活躍をされているのかなと期待していると思うんですが、須藤(友徳)監督がランサーファンのために熱い熱いバトルシーンを用意してくださっています。PVでもご覧になっていると思いますが、クルマの上でランサーが戦っていて、落ちて死んじゃいましたよね……え? 死んでない! サーヴァントはそれくらいじゃ死にませんよね(笑)。あのシーンも含めて、ランサーのシーンを楽しみにしてください」(中田)

●川澄綾子:桜と士郎のお料理シーン
「私もいろいろ悩んで、バトルのシーンも考えたんですが、お料理のシーンは桜の幸せの象徴なんです。これを守りたいから桜は……という一念のお話なんです。(今回の劇場版では)この幸せなシーンがすごく丁寧に描かれていて、本当に美しくて穏やかで綺麗なシーンなので。桜が幸せそうであればあるほど……という感じがあって。アフレコをしていても印象的で。桜ってこんなに良い笑顔をするんだねと、則ちゃん(下屋則子)と話をしていました」(川澄)
「川澄さんがおっしゃっていたとおり、そこがベースになるんです。この先の話で『なぜこうなったのか?』というポイントになる大事なシーンなので、幸せなシーンを幸せに演じさせていただきました」(下屋)
「『Fate』シリーズの作品の中で、衛宮家の穏やかな日常はひとつ特徴的なシーンだと思います。そのキーとなるシーンがバシッと描かれていて。そこからの……というところがせつなくなるんですよね」(杉山)

●下屋則子:土蔵のシーン
「実は2014年に[Heaven's Feel]が発表されたイベントでPVが流れましたが、桜が士郎に『もし、わたしが悪い子になったら先輩は叱ってくれますか?』というセリフを言うシーンがあったんです。今回は、なんとそのセリフが(衛宮家の)土蔵のシーンであるんです。私にとっても印象的なシーンとなりました」(下屋)

●杉山紀彰:士郎と言峰のやりとりのシーン
「『Fate』シリーズには言峰とキーマンとして存在して物語が動いていくため、言峰と士郎が対話をするシーンが随所にあるんですが、今回はその中に「おお! That's Fate!!」という内容が盛り込まれています。収録前にリハーサルのV(テスト映像)を観ていて、『Fate』シリーズをひっくるめての幸せな気持ちを味わいました。まだ公開前なので詳しく言えないのですが、ぜひ見てもらいたいシーンがあります」(杉山)
「これまで士郎と同じようなかたちでお芝居をさせていただいているんですが、毎回違う印象があって。今回も杉山さんといっしょに収録ができたので、ご無理をお願いして『もう一回やらしていただける?』と相談しながら収録ができました。後半はみなさんがご覧になったことがない絡みがあるので、ぜひ楽しみにしていだけるとうれしいです」(中田)

そこで本編の映像を制作中のufotableが数カット追加してブラッシュアップしたPVを披露。スタイリッシュなアクションシーンを会場の大型モニターで上映した。
「アフレコのときから、中田譲治さんがおっしゃっていたランサーの戦闘シーンとか、どうなるんだろうと思っていたんですが、出来上がった映像は本当にすばらしくて。各サーヴァントもたくさん戦いますし、桜の心情もとてもうまく描かれていて。早くみなさんに観ていただきたいです!」(下屋)。

次のコーナーは「Heaven's Museum」。こちらのコーナーでは[Heaven's Feel]の公開に先駆け、キャストのみなさんに熱い思いを込めたキービジュアルを描くことに。どのイラストも力作で、キャストのみなさんの作品愛がひしひしと感じられた。続いて「Fate」シリーズのキャラクター原案やイラストを手掛けている、武内崇さんによる最新キービジュアルを発表。
「とうとう桜がセンターで(笑)。キーパーソンとなるキャラクターがたくさん出ていますね。今回、はじめてお爺様(間桐臓硯)がキービジュアルに出ているんですよね。それも嬉しいです」(下屋)

イベントの最後にキャストのみなさんからメッセージをいただいた。
「昨日、[Heaven's Feel]の台本をあらためて読み直したら、2時間近く掛かりまして。本当に大ボリュームなんだなと思いました。須藤監督は「空の境界 未来福音」で監督をされて、「Fate/Zero」の第5話の絵コンテ・演出をなさっている。そんな須藤監督が必死に良い絵にしようと、ufotableのみなさんとつくっていらっしゃると思うので楽しみにしてください。みなさんがPVをご覧になったときに大音響の迫力がありましたよね。梶浦由記さんの音楽がアップテンポになった瞬間に鳥肌が立つような気持ちを味わいました。劇場で、大画面で、大音響で[Heaven's Feel]を楽しんでください」(中田)
「2014年に劇場版の[Heaven's Feel]が発表されましたが、あっという間だったなという感じがしています。私たちがアフレコしたのはまだ寒い時期でしたが、本当に感慨深くて。則ちゃんの桜が本当に桜としてそこにいてくれて。いよいよだな、という気持ちをかみしめていました。「Fate/Zero」から「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」まで切嗣から士郎へと『正義の味方』の夢が受け継がれていましたが、[Heaven's Feel]はまた違うかたちになるのかなと思います。「Fate/stay night」の最後の章を楽しみにしていただきたいと思います。ぜひ劇場に足をお運びください。」(川澄)
「『Fate/stay night』も3ヒロインそれぞれ映像化されて。みなさまから待ち望まれ、スタッフも待ち望んでいた桜ルートが待望の映像化されたことで僕も嬉しいと思っています。僕らの収録はすでに終わっているんですが、今回PVを拝見したら、CGや撮影効果が入って本当にすばらしい映像になっていて。僕も劇場で早く見たいです。劇場でご覧になってそん色のない作品になっていると思います。ぜひ、みなさんも一度ならず二度三度と劇場に足を運んでいただきたいと思っています。「Fate/Grand Order」など「Fate」シリーズはどんどん広がっています。今後も「Fate」シリーズの世界観をひっくるめていただけたら嬉しいです」(杉山)
「公開まであと77日ということですが、きっとあっという間なんだろうなと思っています。アフレコは終わっているので、私たちは出来上がりを待つまでとなっています。原作ゲームの[Heaven's Feel]って長いお話なんですよ。最初は3章でどうやってまとめるんだろうなと思っていたんですが、第1章の台本を読んだときに『大丈夫だな!』と、本当にすばらしい全3章になるだろうなと確信しました。みなさんのもとにすばらしいものが届けられると自信をもっていえます。あと77日楽しみにおまちください。インターネットラジオをすることが決まりましたので、公開までこちらで盛り上げていきたいと思います! どうぞよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました!」(下屋)
 会場一杯の観客は4人のキャストに[Heaven's Feel]への期待とともに大きな拍手を贈ると、イベントは歓声とともに締めくくられた。公開日が待ちどおしい!