「Fate/stay night」のアフレコ台本・シナリオ等を初めてお手に取った当時の印象をお聞かせ下さい。

台本を頂いたらまず初めに自分の登場するシーンが物語のどの位置にあるのかを確認してから全体の台本を読みます。
第一章では台詞が一言で、しかも今までリズとして発したことのない言葉だったので何度も読み返しました。リズは口数が多い役ではないのはわかっていましたが「まさか！」と。

ご自身が演じられたキャラクターの第一印象はどのようなものだったでしょうか。

初めてリズの設定をいただいたときは「イリヤに仕えるメイドでホムンクルス。自我を持たない」とあったので役をいただいたばかりの時はただの無感情にならないよう、かといって感情を出しすぎないように…どう演じれば良いのか探りながら演じ始めたのを覚えています。
行動原理は常にイリヤでイリヤを守ることに命をかけているリズは、激しい感情が表に出なくてもイリヤやセラと特有の関係を築いているのを作品から感じ取り、それを汲み取ってこれからも大切に演じていけたらと思います。

お気に入りのシーン・セリフなどありましたらお聞かせください。

第一章で士郎と桜が土蔵で会話をするシーン。
桜が白いワンピースで登場するシーンがドキッとしました。ストーブに当たりながらの桜が何と艶かしいこと！たびたび登場する土蔵のシーンの空気感が好きでした。
第二章ではリズの出番はありませんでしたが、イリヤと士郎の公園での会話のシーンでセラとリズの名前が出てきたので嬉しかったです。イリヤのそばにはいつもセラとリズがいるんだなぁと感じて劇場で観ながらニヤニヤしてしまいました。

「Fate/stay night [Heaven's Feel]」がいよいよ完結しますが、改めて本ルートに対する印象をお聞かせ下さい。

「聖杯戦争」の事をしっかり描きつつ人間関係も細かく描かれていて、特に桜と士郎の距離感が縮まっていく感じにキュンとしました。
…と思いきや最終章でどうなってしまうのか怖い！でも楽しみです。

[Heaven's Feel]劇場版が決定した際の当時の心境などお聞かせ下さい。

「劇場版ではセラとリズは出番あるかしら…」と思ってしまいました。（と言うのは冗談として）率直に「Heaven’s Feel」を劇場で観ることが出来る事が楽しみで仕方なかったです。
関わっている大好きな作品が劇場版になってたくさんの方に観ていただけるなんて、誇らしい気持ちになりました。
劇場版ということは、「Heaven’s Feel」を知らない人でも知るキッカケになる事もあるだろうし、友達と一緒に観て感想を言いあったりも出来るなぁ、なんて思ったりして嬉しかったです。

[Heaven's Feel]の中でお気に入りのシーン・セリフなどありましたらお聞かせ下さい。

第一章のリズの一言「ピーヒョロロ～」がお気に入りのセリフです。
一番悩んだセリフです。是非聴いていただきたいです。リズを演じていてコミカルになりすぎる時があり「もっとシリアスなシーンだった！」と反省することがあるのですが、このセリフは最後までどうしたら良いかわからず…。
でも収録のときは特にダメ出しもなくスルッと終わったので、考えすぎたらいけないなって思いました。

「Fate/stay night [Heaven's Feel]」最終章に向けてメッセージをお願いします。

最終章に向けて、第一章と第二章をもう一度観たので予習はバッチリです。
もうすぐ劇場で観ることができるなんて、いちファンとしても楽しみでなりません！！