SPECIAL
出演:杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、門脇舞以
アフレコ直後のキャスト陣が『第二章』にかける想いを披露
「ふーん。日本のオマツリって聞いたから、大したことないと思ってたけど……なかなかやるじゃない。こんにちは、カルデアのお兄ちゃん、お姉ちゃん。私はイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。どう、フェスは楽しんでる?」。
『Fate/Grand Order Fes. 2018 ~3rd Anniversary~』の会場に、イリヤのセリフが響き渡ります。いよいよ劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』スペシャルステージが開幕。司会とキャスト陣が登壇しました。
「俺の戦うべき相手はまだこの街にいる」というセリフとともにまず壇上に上がったのは士郎役の杉山紀彰さん。
「先輩、おはようございます!」次に壇上に姿を見せたのは間桐 桜役の下屋則子さん。
「誰か? だと。そんなもの見ればわかるだろう」セイバーオルタ役の川澄綾子さんが続いて壇上へ。
「やっちゃえ、バーサーカー」そしてイリヤスフィール・フォン・アインツベルン役、門脇舞以さんがステージに上がりました。
イベントは[HF]の内容についてキャスト陣が語り合う、最初のコーナー「Heaven's Talk II」からスタート。こちらは作品についてキャスト陣が語り合うコーナーです。昨年の「FGO Fes.」でも開催されましたが、今回は先日アフレコがスタートばかりの「第二章」について語っていただきました。
「作品の内容とガラッと変わって、収録現場の雰囲気は終始笑いが起きるような和気あいあいとした雰囲気がありました。第一章のときはもっと緊張感がある感じだったんですけど。第二章はみんなで第一章を振り返るお話をしたり、いろいろな会話をしながら収録を進めることができました。楽しかったです」と下屋さん。
本作のキャスト陣は、『Fate』シリーズを通じて10年以上の付き合いがある顔ぶれ。「第二章」も充実した収録が行われているようです。
続いて最初のトークテーマは「第二章はココに注目!!」。壇上のキャスト陣に、フリップへ本作の注目ポイントを書いていただきました。
●杉山さんのフリップは――。
「色々あるので、あえて……ヌルヌル動くバーサーカー、そして蟲!! あと、おいしいごはん」
このポイントを挙げた理由を、杉山さんが熱く語ってくれました。
「本作は桜の物語ですし、イリヤのかわいさなど見どころは当然あるんですが……あえて違う要素を挙げてみました。ufotableのクリエイターのみなさんがバーサーカーや蟲など、本作のキーとなるポイントを徹底的に作り込んでくださっています。動きが滑らかなこと! あと……美味しいごはんもあるよ!」とのことでした。
●門脇さんのフリップは――。
「バーサーカー、とぶ!!」
門脇さんはイリヤのサーヴァント・バーサーカーをピックアップしました。はたして、とぶ!! とは!?
「私の目にはずっと飛んでいるようで。バーサーカーがいろいろなところから突撃していって。竜巻でも起きているかのようでした。怖いと思います、あのバーサーカーと戦うのは……。本当にかっこよかったです。さすがウチのバーサーカーです」。
●川澄さんのフリップは――。
「バトル」
第二章のいくつかある戦闘シーンの中でも、川澄さんが挙げたのは門脇さんと同じく、やはりアインツベルンの森でのバトル。
「今、舞以ちゃんも言っていましたが、バーサーカーの人知を超えた動きがすごくて、見た瞬間に『これは敵わないのではないか』と思わせる強さがあるんです。(バーサーカーと)戦う私(セイバーオルタ)も、『第一章』のセイバー対バーサーカー戦と比べると更にすごいかもしれません。『第一章』のランサー対真アサシンのバトルも印象的でしたが、今回もufotableさんが作るバトルシーンは本当にすごいです」
●そして、下屋さんのフリップは――
「すっごいの❤」
何やら意味深なコメント。さて、何がすっごいのでしょうか? 下屋さんが楽しそうにお話してくださいました。
「実はまだ、私たちは前半部分しかアフレコをしていないんですね。でも、前半の台本だけでも分厚くて……すっごいの!(笑) 『第一章』は見終わったときに『はぁ~』と溜息がでるくらい、内容が濃くてすばらしい作品だったと思うのですが、今回は第二章の前半だけで『第一章』と同じような溜息がでました。『第二章』は冒頭から濃密で充実した本当に素晴らしい作品になっています。このペースで後半まで進んだら、どうなってしまうんだろうと。とくに士郎と桜の掛け合いのシーンは本当に胸が震えました。桜をはじめ、いろいろなキャラクターの今まで見たことのない一面をたくさん描かれていますので、早く皆さんに見ていただきたいと思います。とにかく、すっごいの! 見てください」。
満員の客席からは大きな拍手。第二章への期待感は高まるばかりです。
スペシャルステージふたつ目のコーナーは、なんと藤村大河が出すクイズに答える、題して……「藤村大河のクイズ タイガネア!」。
「ふふふ。はーはっははは! 幕張メッセにお集まりの諸君、ごきげんようこんにちは。グッモーニンからグッナイッまで、あなたの、みんなのタイガーでおなじみ、そう、藤村大河です。これから諸君らには、藤村大河に関する三つの質問に答えてもらいます。冬木市在中の諸君なら分かって当然の質問なので別に正解してもご褒美とかありませんが、不正解者にはきつーいお仕置きを受けてもらう。具体的には手持ちのSSRを一体ずつくべてもらう。 題して…藤村大河のクイズ タイガネア! 期待しているぞ、諸君!」
大河役の伊藤美紀さんのはっちゃけたコメントともに本コーナーは(いきなり)スタート。キャスト陣は戸惑いつつも、問題に挑戦することに。まずは第1問です。
●第1問
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]Ⅰ.presage flowerのアフレコにおいて、藤村大河(伊藤美紀)がアニメ制作スタッフから言われたコメントは、次のうちどれか」
A 今日もいい感じですね。
B 今日も可愛いですね。
C 今日も美しいですね。
D Aパートカット134、大河がワインを飲んでるシーンなんですけど、確かに飲んではいるんですけど、そこまで泥酔はしていないというか。もっと普通にやっていただいて大丈夫ですよ(by音響制作スタッフ )
回答するのは、門脇さん。『Fate/stay night』のタイガー道場では、イリヤは大河の弟子一号という立場のため、回答は難しい様子……。
「弟子としてはやはり『C』かなと思うのですが……。『C』も捨てがたいのですがファイナルアンサーとしては『D』で(笑)」(門脇)
門脇さんの回答は見事に正解。大河もうれしそうです。
「まあ。完全生産限定版ブックレットの内容を覚えていたのね。それでこそよイリヤちゃん!」(伊藤)
●第2問
第二章に向けて、藤村大河(伊藤美紀)から制作スタッフに届けられたコメントは次のうちどれか。
A 私、出番ありますよね?
B 今日も可愛いですかね?
C 今日も綺麗ですかね?
D おっはよー!みんな、元気してたかな? えっ? 大河先生に会えなくて寂しかった? そうでしょう!そうでしょうとも。さあ、会えるよ、会えちゃうよ、いつも素敵な、魅力いっぱいの私に会えちゃいますよ~。うひゃー楽しみ楽しみ♪ みんなに早く会いたいよん。首をブラキオサウルスのように長くして待っててちょ!
第二問を回答するのは、川澄さん。川澄さんは「C」と「D」で迷っている様子。ここで会場にいる観客の意見を聞く「オーディエンス」を実施。観客のリアクションは「C」も「D」もほぼ同数。川澄さんは「D」を回答しますが……。回答は見事に正解。ぜひ[HF]の公式サイトのコメントもあわせてチェックしてください。
●第3問
そんな藤村大河が諸君らのために用意した、とっておきのプレゼントは次のうちどれか。
A 私が愛用している竹刀
B キンキンに冷えたビール
C 会場で発売している第二章限定前売券セット
D 本邦初公開 監督・須藤友徳描き下ろし 第二章[lost butterfly] 第2弾キービジュアル
回答をするのは下屋さん。下屋さんは「C」と「D」で迷い、「オーディエンス」を実施。観客の反応はやはり「D」が大勢を占めることに。回答は……もちろん「D」。スクリーンに、第二章[lost butterfly] 第2弾キービジュアルが公開されました。このキービジュアルを見た杉山さんは[HF]らしいと絶賛。
「[HF]のダークさ、奥深さを、ビジュアルの奥行きで表現しているのが素晴らしいと思います。あの奥に立っているシルエットは何者だろうと。見れば見るほど気になるビジュアルだと思います」(杉山)
そして、ここで『第二章』を絶賛制作中の須藤友徳監督からメッセージが到着。杉山さんの代読により、その全文が披露されました。
「本日は[HF]のステージにご来場いただき誠にありがとうございます。昨年10月の第一生公開から数ヵ月。現在はスタッフ一同、みなさまに良い映画をお届けできるよう、映像制作に尽力しているところです。第二章[lost butterfly]は士郎と桜の関係性、聖杯戦争そのものに大きな変化が訪れ、物語が佳境へ進んでいく章になります。原作の持つ重量感、歪み、淀みといったものをどのようにフィルムに焼き付けていくか。日々の制作の中、常に考え、『Fate』という作品に向き合っています」。
そのコメントののち第二章、最新予告編を披露。キャスト陣も初めて見る内容に、驚きの声が飛び出しました。その後、公開日を司会が発表。2019年1月12日という発表に、会場は大きな拍手に包まれました。
イベントの最後に下屋さんからメッセージをいただきました。
「こうやって[HF]ステージに登壇して、みなさまにお話しさせていただくことができて、本当にいよいよ『第二章』が動き始めるなと強く実感しました。『第一章』がとても素晴らしい作品だったので、みなさん次も期待されていると思いますが、その期待を裏切らないと私が強く断言できるほどのものになろうとしています。当初の2018年予定というところから、少し遅れて、みなさまを少しお待たせしてしまいますが、2019年1月には素晴らしい作品をお届けできるように役者陣、スタッフ一同頑張っております。ぜひ、これからも[HF]応援よろしくお願いいたします」
会場一杯の観客は第二章への期待とともに4人のキャストへ大きな拍手を贈ると、イベントは締めくくられました。